消耗したフロントタイヤの交換を済ませ準備万端で5月の梨本塾であったが当日の朝目覚めてみると外は暗くシトシトと雨が降り注いでいた。あらゆるもの熱を奪うように降り続く雨。
しかしながら午後から回復するという予報に期待を寄せて家を後にする。
途中で首都高速の工事渋滞に行く手をさえぎられAクラス出走時間開始間近になってようやくトミンに到着するといつもの塾に見え隠れする熱が無い。
いや、一部の参加者にしか見られないといったほうが正確かもしれない。まるでこれから撤収するかといわんばかりの様に見える。
実際ヘビーウェットの路面状況で走り出す人は少なく、コース上では2月の塾を彷彿させるかのように2ストロークの甲高い排気音が木霊していた。
遅れて会場に着いたので用意ができていないこともあり走ろうかどうしようか迷ってはいたが残り5分でコースインすることにした。
5分程度の時間では何もすることができず僅か数周で1本目の走行枠を終えた。
続くBクラスの走行が開始となったのだが・・・1台もコースインしていない。数分が経過してパラパラと走り出す人が出だす。やはり朝感じた熱の無さは本当だったのだろう。午後に向かうにつれて天気が回復するとの予報も既に外れたのではと思わせるほど雨の勢いが止まらないのも原因の一つか。
休息中に昨年の悪夢の梨耐から復活した通るさんと話をする。どうやらアレ以来一度も走っていないらしい。以前に一度消耗しきったタイヤを履く通るさんに勝負を挑んで軽く返り討ちにあったことがある。
「ヤルなら今しかネェ。病み上がりだろうと何だろうとチャンスは今しかネェ。」
27秒前半で走る実力を持つ人だけにいくら一年近く走っていなかったからといってドライなら簡単に28秒フラット近辺までは持っていくことができるだろうと予測していただけにこのチャンスを逃したくは無い。
二本目の走行枠では若干天気が回復傾向にあり雨脚が弱まった。とはいえ依然ヘビーウェットであることには変わらず、であれば10Rとの違いを感じるには絶好の機会ではないのかと思い込み前後のサスを雨用に振って走行を開始する。
10Rでは34秒台中盤がやっとだったがR1では33秒フラットまでつめることができた。タイヤも違うし雨の程度も違うので言い切ることはできないがR1の法が怖くはない。
しかしピッタリ後ろに張り付いていた10Rのヤガさんにぶち抜かれてしまう。どうも雨が降ると全く走れない。
走行を終えてパドックに戻ると通るさんがやけにニヤニヤしていた。31秒まで出したそうだ。
侮ったら負けると分かっていたがまさかここまでとは。
午後になり急速に天気が回復していく。刻一刻と路面状況が変わる中で予選も兼ねた3本目の走行枠が始まる。
最初の数分をフリーで走りグリーンフラッグが振られてから10周の予選となるのだがフリーを走っているうちからレコードラインがどんどん乾いていく。
状況変化に対応できなければクラス落ちも十分ありうる。
自分にとって極めて苦手な状況ながら膝が擦れたとたんにそれまでの恐怖心が無くなった。だがしかし29秒2まで詰めた所で予選が終了してしまう。
あきらめにも似た心境で予選結果を待つとなんと3番手のタイムだった。どうやら他のライダーも状況変化に手を焼いていたようだった。
ポールはこのところ調子に乗っている、というかいつも違う意味で調子に乗るGSX-R750のトシ、二番手になんとなくサラブレッドな600F4iのたろうさん。
つまりこの時点でとちぎスピード総裁の通るさんに勝っている。
よし。
ここまではいい。しかし相手も百戦錬磨、終わってみない事には勝負の行方は分からない。
ドキドキしながらKランを待つ。そしていよいよその時が訪れる。
今回のグリッドは2台ずつ。つまり3番手の僕は4番手R1氏と同列の2列目スタートとなる。
今回個人的にライバル視していた通るさんは1列後ろに並ぶ。といっても自分はスタートが苦手なのでベストを尽くさないとあっという間において行かれるだろう。
案の定、自分的にはミスをしたわけではないのに隣のR1氏に置き去りにされてしまう。何とか通るさんにやられること無くオープニングの混乱を押さえ込んだが今度は前を行くR1氏のペースが上がらない。
そしてその前を行くトップグループもあまり離れない。何とかR1氏をかわして前に追いつきたい。
焦る気持ちからか虎視眈々と狙っているであろう通るさんの存在を忘れてR1氏にアタックを試みる。
まずはつけ込めそうなところを探すがさすがにラップタイムが拮抗したライダーなだけに簡単にパスできそうも無い。
最終からストレートにかけて内側に入れそうで入れない。何度もトライしたが1コーナーでインを刺すのは難しそうだ。
帝王コーナーの入り口でかなり差が詰るのでここで何とかしたい。そういえば以前小田原ドラゴンことユキータ氏に僕自身がやられた場所だ。
あそこで並ぶにはどうしたら良いものだろうかと考えながらしばらく周回する。
もう既にトップグループは見えない。しかしこのまま終わるわけにはいかない。なぜなら3位争い、つまり表彰台がかかっているからだ。
しばらく後ろについて走っているとやはり帝王コーナー手前にチャンスを感じた。
終盤になるにつれてR1氏のラインが徐々にコースの中途半端な位置を通るようになっていった。このままブロックラインのような場所を通ってくれればS字で追いつける。
15周ほどしてからの最終の立ち上がり、R1氏がコースの中央を立ち上がっていくことを確認して目いっぱいアウト側めがけて立ち上がる。
思惑通り1コーナー入り口ではR1氏の突っ込みに敵わないが後半部分で失速している。こちらは既に加速体制に入り帝王コーナー入り口で完全に並ぶ。
が、相手に見えているかどうか不安で一瞬体を身構えて接触に備えたのだがR1氏は無理繰り塞いでくる事は無くクリーンにパスすることに成功した。
(ユキータ氏の日記に酷似した表記ではあるがそうとしか書けないのです)
その後は逃げの一手と思いペースを上げるがどうも後ろからの音が遠ざからない。そのうちバックマーカーが現れるがブルーフラッグが提示されなかったのでレコードラインを塞がれてしまう。
無理に突っ込めば抜けないことも無いのだろうが、もう少し待てばフラッグが振られるし安全に抜く自信が無かったのでそのまま後ろについてストレートまで我慢する。
何とか後続に抜かれることなくバックマーカーをストレートで追い抜くと後はひたすらチェッカーを目指した。
そして振られるチェッカー。同じようなラップタイムを刻むライダーを抜いてのゴールはおそらく初めてだろう、うれしさのあまり感情をむき出した。
さらに驚いたことに今回の表彰式ではちゃんとした表彰台が用意されていた。素直に二度うれしい。
全てが終わりP-LAPを確認するとおそらくR1氏をパスした後から28秒2が二度ほど出ていた。最初からドライで走れていたならばもしかしたら・・・。
一方で今回なんとか勝てた通るさんだがKラン中のベストラップが自分と同じだったそうだ。もうこの先こんなチャンスは二度とないだろう。ならば自分の底上げをしてまたバトルできるようになる他は無い。
高まる期待と新たな決意に応じて塾長からも帝王コーナーの立ち上がりが遅かったことを教わり、早速平日の練習を予約する。
だがしかし、ある種不可避な障壁が立ちはだかるのだった。。。
いや、一部の参加者にしか見られないといったほうが正確かもしれない。まるでこれから撤収するかといわんばかりの様に見える。
実際ヘビーウェットの路面状況で走り出す人は少なく、コース上では2月の塾を彷彿させるかのように2ストロークの甲高い排気音が木霊していた。
遅れて会場に着いたので用意ができていないこともあり走ろうかどうしようか迷ってはいたが残り5分でコースインすることにした。
5分程度の時間では何もすることができず僅か数周で1本目の走行枠を終えた。
続くBクラスの走行が開始となったのだが・・・1台もコースインしていない。数分が経過してパラパラと走り出す人が出だす。やはり朝感じた熱の無さは本当だったのだろう。午後に向かうにつれて天気が回復するとの予報も既に外れたのではと思わせるほど雨の勢いが止まらないのも原因の一つか。
休息中に昨年の悪夢の梨耐から復活した通るさんと話をする。どうやらアレ以来一度も走っていないらしい。以前に一度消耗しきったタイヤを履く通るさんに勝負を挑んで軽く返り討ちにあったことがある。
「ヤルなら今しかネェ。病み上がりだろうと何だろうとチャンスは今しかネェ。」
27秒前半で走る実力を持つ人だけにいくら一年近く走っていなかったからといってドライなら簡単に28秒フラット近辺までは持っていくことができるだろうと予測していただけにこのチャンスを逃したくは無い。
二本目の走行枠では若干天気が回復傾向にあり雨脚が弱まった。とはいえ依然ヘビーウェットであることには変わらず、であれば10Rとの違いを感じるには絶好の機会ではないのかと思い込み前後のサスを雨用に振って走行を開始する。
10Rでは34秒台中盤がやっとだったがR1では33秒フラットまでつめることができた。タイヤも違うし雨の程度も違うので言い切ることはできないがR1の法が怖くはない。
しかしピッタリ後ろに張り付いていた10Rのヤガさんにぶち抜かれてしまう。どうも雨が降ると全く走れない。
走行を終えてパドックに戻ると通るさんがやけにニヤニヤしていた。31秒まで出したそうだ。
侮ったら負けると分かっていたがまさかここまでとは。
午後になり急速に天気が回復していく。刻一刻と路面状況が変わる中で予選も兼ねた3本目の走行枠が始まる。
最初の数分をフリーで走りグリーンフラッグが振られてから10周の予選となるのだがフリーを走っているうちからレコードラインがどんどん乾いていく。
状況変化に対応できなければクラス落ちも十分ありうる。
自分にとって極めて苦手な状況ながら膝が擦れたとたんにそれまでの恐怖心が無くなった。だがしかし29秒2まで詰めた所で予選が終了してしまう。
あきらめにも似た心境で予選結果を待つとなんと3番手のタイムだった。どうやら他のライダーも状況変化に手を焼いていたようだった。
ポールはこのところ調子に乗っている、というかいつも違う意味で調子に乗るGSX-R750のトシ、二番手になんとなくサラブレッドな600F4iのたろうさん。
つまりこの時点でとちぎスピード総裁の通るさんに勝っている。
よし。
ここまではいい。しかし相手も百戦錬磨、終わってみない事には勝負の行方は分からない。
ドキドキしながらKランを待つ。そしていよいよその時が訪れる。
今回のグリッドは2台ずつ。つまり3番手の僕は4番手R1氏と同列の2列目スタートとなる。
今回個人的にライバル視していた通るさんは1列後ろに並ぶ。といっても自分はスタートが苦手なのでベストを尽くさないとあっという間において行かれるだろう。
案の定、自分的にはミスをしたわけではないのに隣のR1氏に置き去りにされてしまう。何とか通るさんにやられること無くオープニングの混乱を押さえ込んだが今度は前を行くR1氏のペースが上がらない。
そしてその前を行くトップグループもあまり離れない。何とかR1氏をかわして前に追いつきたい。
焦る気持ちからか虎視眈々と狙っているであろう通るさんの存在を忘れてR1氏にアタックを試みる。
まずはつけ込めそうなところを探すがさすがにラップタイムが拮抗したライダーなだけに簡単にパスできそうも無い。
最終からストレートにかけて内側に入れそうで入れない。何度もトライしたが1コーナーでインを刺すのは難しそうだ。
帝王コーナーの入り口でかなり差が詰るのでここで何とかしたい。そういえば以前小田原ドラゴンことユキータ氏に僕自身がやられた場所だ。
あそこで並ぶにはどうしたら良いものだろうかと考えながらしばらく周回する。
もう既にトップグループは見えない。しかしこのまま終わるわけにはいかない。なぜなら3位争い、つまり表彰台がかかっているからだ。
しばらく後ろについて走っているとやはり帝王コーナー手前にチャンスを感じた。
終盤になるにつれてR1氏のラインが徐々にコースの中途半端な位置を通るようになっていった。このままブロックラインのような場所を通ってくれればS字で追いつける。
15周ほどしてからの最終の立ち上がり、R1氏がコースの中央を立ち上がっていくことを確認して目いっぱいアウト側めがけて立ち上がる。
思惑通り1コーナー入り口ではR1氏の突っ込みに敵わないが後半部分で失速している。こちらは既に加速体制に入り帝王コーナー入り口で完全に並ぶ。
が、相手に見えているかどうか不安で一瞬体を身構えて接触に備えたのだがR1氏は無理繰り塞いでくる事は無くクリーンにパスすることに成功した。
(ユキータ氏の日記に酷似した表記ではあるがそうとしか書けないのです)
その後は逃げの一手と思いペースを上げるがどうも後ろからの音が遠ざからない。そのうちバックマーカーが現れるがブルーフラッグが提示されなかったのでレコードラインを塞がれてしまう。
無理に突っ込めば抜けないことも無いのだろうが、もう少し待てばフラッグが振られるし安全に抜く自信が無かったのでそのまま後ろについてストレートまで我慢する。
何とか後続に抜かれることなくバックマーカーをストレートで追い抜くと後はひたすらチェッカーを目指した。
そして振られるチェッカー。同じようなラップタイムを刻むライダーを抜いてのゴールはおそらく初めてだろう、うれしさのあまり感情をむき出した。
さらに驚いたことに今回の表彰式ではちゃんとした表彰台が用意されていた。素直に二度うれしい。
全てが終わりP-LAPを確認するとおそらくR1氏をパスした後から28秒2が二度ほど出ていた。最初からドライで走れていたならばもしかしたら・・・。
一方で今回なんとか勝てた通るさんだがKラン中のベストラップが自分と同じだったそうだ。もうこの先こんなチャンスは二度とないだろう。ならば自分の底上げをしてまたバトルできるようになる他は無い。
高まる期待と新たな決意に応じて塾長からも帝王コーナーの立ち上がりが遅かったことを教わり、早速平日の練習を予約する。
だがしかし、ある種不可避な障壁が立ちはだかるのだった。。。

ククク・・・
そんなプレッシャーを・・・。書けるように努力します、へへへ。
この次の次の話に照準があってるんだろ!
早く27秒台前半を連発しちゃったこないだのコソ練の記事を書いて下さい(笑)。